塗装前には業務用の高圧洗浄機で徹底的に汚れを落とします
外壁塗装や屋根塗装の前に、まずはしっかりと高圧洗浄をおこないます。家庭用の高圧洗浄機ではなく出力の高い業務用の高圧洗浄機を用いて、外壁にこびりついたカビや汚れを落とします。
業務用の高圧洗浄機でないと落とせない汚れ
近年ではホームセンターやテレビ通販でも、よく高圧洗浄機が販売されています。
価格もお手頃で、ちょっとした庭やガレージのお掃除、洗車などには役立つものですが、塗装前の洗浄という意味で考えるとやはり弱くなります。
高圧洗浄機の圧力は、MPa（メガパスカル）という数値で表すのですが、家庭用の電気タイプのものと業務用を比較すると3倍以上の差が出ることもあるので、しつこいカビや塗装面の旧塗膜、チョーキングをしっかりと洗い流します
洗浄が弱いと早期剥がれの原因になります
どれだけ良い塗料を用いても、下地の洗浄と調整がしっかりと出来ていなければ早期剥がれの原因になります。
下塗りが外壁や屋根に浸透する程度まで汚れをあらかじめ落としておくことが、塗料本来のパフォーマンスを発揮するために重要なのです。
特に北側は太陽の光が当たらないケースもあり、カビやコケが多く付着しています。
そんなに強い力で洗浄して家にダメージはないの？
高圧洗浄機は、水の出る圧力を調整することができます。
また強い圧力でも、圧をかける方向を調整しながらプロが洗浄していくので、通常の外壁や屋根であれば問題はありません。
ただし、何十年もメンテナンスをされていない屋根の場合などは、雨漏りを起こすケースもあるため、そういった家屋の場合には洗浄前にルーフィング（屋根の瓦やカラーベスト等の下地）の点検もおこないます。
下地さえしっかりしていれば、高圧洗浄でお家を痛めるといったことはありませんのでご安心ください。
あまりにしつこい汚れにはバイオ洗浄も
バイオ洗浄は、過去に何度も高圧洗浄や塗装を繰り返している場合や、水の力だけでは落とせないほどのカビやコケが付着している際におこなう洗浄方法です。
バイオ洗浄剤という薬品を用いておこなうので、洗浄時に薬品が窓枠やサッシ・プラスチックなどの部分に付着すると科学反応を起こすことがあるため、洗浄の前に養生をおこないます。
薬品使用と洗浄前の養生という工程が入るため、通常の高圧洗浄よりも価格は上がってしまいますが、通常の高圧洗浄だけでは落としきれない汚れがある場合にご提案させていただくこともあります。
バイオ洗浄をおこなう場合は納得できるまで検討してみてください
時々、なんの説明もなく見積書に「バイオ洗浄」と入れている業者もいるようですので、そういった場合は注意が必要です。
「なぜバイオ洗浄が必要なのか」「バイオ洗浄のメリットやデメリット」を説明できないのであれば、そのような業者はバイオ洗浄剤の落とし漏れによるデメリットさえ知らない可能性があります。
業者によってもバイオ洗浄に対する考え方は異なるケースもあるため、もしバイオ洗浄をおこなう場合にはしっかりと納得できるまで検討してみてください。
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