サイディングとは
セメントが主材料の「窯業系」、アルミ・スチールなどの「金属系」、「木質系」、「樹脂系」の4種類の中から選ぶことができます。
耐水性・耐天候性に優れている点、工場生産で品質が安定している点、種類が豊富な点がメリットと言えます。
塗り替えのサイン
耐水性・耐天候性に優れているとは言っても、雨風や紫外線からダメージを受けてしまうのは避けられません。
塗り替えをしないまま使い続けると、塗膜や壁自体だけではなく建物内部にまでダメージが伝わってしまうことになります。
とくに、窯業系のサイディングには吸水性のある材料が含まれているので注意が必要です。
以下の状態になっている場合は塗り替えのサインです。
・色あせしている
・塗膜またはサイディング自体にひび割れがある
・塗膜が剥がれ始めている
・触ると白い粉がつく(チョーキング)
・カビや苔が生えている
・塗膜が膨れている
・サイディングをつなぎ合わせてるシーリング材の劣化が見られる
サイディングは種類によっても異なりますが、おおよそ10年前後でメンテナンスが必要になります。
定期的に外壁の状態をチェックするようにしましょう。
サイディングの外壁塗装方法は2種類
サイディングの塗装には、「塗りつぶし塗装」と「クリヤー塗装」の2種類の塗り方があります。
塗りつぶし塗装とは、サイディング外壁の上に塗料をベタ塗りしていく方法です。
今の外壁の色や雰囲気を変えてもいい場合は、塗りつぶし塗装を行います。
一方でクリヤー塗装は、透明な塗料を塗っていく方法になります。
現在の外壁の雰囲気をそのまま活かせる塗装方法です。
新築時にデザインにこだわった外壁を塗りつぶすには抵抗がある人は、こちらを選ぶと良いでしょう。
クリヤー塗装を行える条件
クリヤー塗装を行うには条件があります。
・表面に汚れや傷が少ないこと
・新築から10年前後であること
・新築時に光触媒や無機の表面コーティングをしていないこと
このように、状態が良いサイディングにしかクリヤー塗装は行えません。
サイディングが綺麗であれば問題ないため、15年経過していても場合によっては施工が可能です。
また、表面にコーティングが施されたサイディングにはクリヤー塗装の樹脂が密着しません。
塗っても剥がれてしまう危険性があるので注意が必要です。
サイディングを外壁塗装する時の費用
サイディングの塗装は業者に頼むのが一般的ですが、ご自身でDIYする人もいます。
2階建ての一軒家を業者に頼んで塗装する場合の費用は、約80〜150万円くらいが目安になります。
塗料の他に足場代や養生費、人件費がかかってくるため、費用が100万円を超えることも少なくはありません。
DIYの場合は、約50万円前後が費用の目安です。
内訳としては足場代に約10万円、材料代に30〜40万円かかります。
外壁塗装の費用は、塗料の質によって大幅に変わってきます。
安い塗料を選べば当然費用は安く済みますが、耐久性が低くなることは避けられません。
価格と性能のバランスが良いシリコン塗料やピュアアクリル塗料を選ぶようにしましょう。
サイディングの状態によっては交換が必要
サイディングが劣化して反ったり変形したりしている場合は、サイディングボードの交換が必要です。
既存のサイディングの上に新しいものを被せる「重ね張り工法」もしくは新しいサイディングと交換する「張り替え工法」のどちらかで対処します。
費用の目安は、重ね貼り工法が150〜200万円前後、張り替え工法が200〜240万円前後です。
重ね張り工法の方が費用は安いですが、サイディングが反ってしまっている場合は施工ができません。
サイディングの交換は、塗り替えと比べると費用が高くなってしまいます。
サイディングが反ったり変形したりするのを防ぐためにも、定期的に塗り替えを行って保護するようにしましょう。