外壁塗装を自分で行う時の工程とは?
業者に頼まず自分で外壁塗装を行う場合は、全ての工程が終わるまでに、目安として2〜3ヶ月かかると思っておきましょう。
手順1 足場の設置
はじめに、高い位置の塗装も行えるように足場の設置をしましょう。
はしごや脚立だけでは、家全体の塗装を行うことは困難です。
安全面から見ても、しっかりとした足場を専門の業者に組んでもらうことをオススメします。
手順2 外壁の洗浄・乾燥
役外壁に汚れやカビが残ったまま作業を進めてしまうと、塗料と外壁の密着性が弱まり、耐久性が大幅にダウンしてしまいます。
高圧洗浄機などで汚れをしっかり落とし、細かいところは洗剤とブラシで綺麗にしましょう。
洗浄後は1日以上かけて完全に乾かしてください。
手順3 下地処理・養生
下地処理では、壁のひび割れ(クラック)やシーリング(コーキング)の劣化を補修し、金属部分のサビを落とすケレン作業を行ないます。
最後に、塗装の吸着力を上げるための目粗しをします。
塗装の耐久性に関わる大切な作業となるので、丁寧に行いましょう。
また、この時に養生もしておくことが好ましいです。
塗料が付いてはいけない所を保護してください。
手順4 塗料を塗る
塗料を塗る工程には、下塗り・中塗り・上塗りがあります。
下塗りでは、塗りムラがないように外壁全体に丁寧に塗料を塗っていきましょう。
2回目の中塗りでは、下塗りと同じ色の塗料を使ってもいいですが、塗り残し防止のためにも少し色が違う塗料を使うことをオススメします。
最後の上塗りは、外壁の見た目を大きく左右する大事な作業です。
色ムラが無いように丁寧に塗ってください。
塗っている最中や近くから見ただけでは、塗りムラがあるかどうかが分かりにくいので注意。
遠くからも見て塗りムラがないかを確認する必要があります。
外壁の塗料は、多くのメーカーで3度塗りで最も耐久性が発揮されるように設計されています。
自分で家の壁全体を3回も塗らないといけないのは大変な重労働です。
しかし、3度塗りは紫外線や雨風から外壁を守るために必要な作業ですので、必ず行なってください。
手順5 養生・足場の撤去
全体の仕上がりを見て手直しが必要なさそうであれば、養生と足場の撤去をして外壁塗装の完了です。
足場を撤去した後だと手直しが難しいこともあるので、撤去する前にくまなく仕上がりをチェックしておきましょう。
以上で外壁塗装の全行程は終了です。お疲れ様でした。
外壁塗装を自分で行う場合のメリット・デメリット
外壁塗装をDIYで行うことには、メリットもありますがデメリットもあります。
自分にとってメリットとデメリットのどちらが勝るのかをよく考えて判断してください。
外壁塗装を自分で行うメリット
DIYのメリットは、何と言っても費用を抑えることができる点と言っていいでしょう。
業者で外壁塗装を行う場合、一軒家の場合60万円〜100万円程度かかるケースが多くなります。
DIYの場合、足場代と道具・材料費だけで済むので、大体30万円〜60万円以内で収まる事が多いです。
そのため、「外壁塗装に100万円近くもかけられない」という人には、DIYが向いています。
また、自分で塗装をする事で家に愛着が湧くでしょう。
外壁塗装を自分で行うデメリット
DIYの1番のデメリットは、時間と手間がかかることです。
専門業者でも2週間ほどかかる作業を、仕事などの空き時間に慣れていない人が行うので、当然ながら時間がかかります。
天候にも左右されやすい作業なので、思ったよりも長引くこともあるでしょう。
家全体を何度も塗る作業は危険も伴いますし、想像しただけでも大変な作業だということがお分かりいただけると思います。
また、専門の知識がない人が外壁塗装を行うと、満足のいく仕上がりにならない事が多いです。
外見的な問題もそうですが、塗りムラなどが原因で2〜3年で塗装しか塗装がもたないこともあります。
また、一言で外壁塗装と言っても、家の部位はさまざまな要素で構成されています。
せっかく苦労してDIYしても工事不良が起こりやすいので、あらかじめ覚悟しておく必要があります。